一般社団法人

文化財共働

岩手県気仙郡住田町 五葉山神社山宮

共働宣言

近年、日本各地の伝統行事や習俗、生業や技術、祭礼や民俗芸能など多くの伝承が存続の危機に直面しています。これは地域の高齢化や人口流出に因を求めることも出来ますが、伝承者の方々の熱意にもかかわらず保存会や文化財行政の担当者不足から十分な活動が出来ないでいる例にも出遭います。
一般社団法人文化財共働は、我が国の文化財が後世への確かな遺産となるように、文化財の適切な保存、公開・活用、ならびに伝承・継承に寄与することを目的に設立されました。つねに文化財と共にあること、有形無形の文化財に関わる方々と共に生き、行政と協力しながら、人も動かしていく活動をしたいとの願いをこめて「共働」と命名しました。

わたしたちのメンバーには国や都府県の文化財審議会に専門委員として参加する学識経験者、幅広くあるいは深く無形の民俗文化財の記録作成に携わっている実務経験者が揃っています。人的ネットワークもまた、わたしたちの持つ財産です。
自治体、保存会、伝承者のみなさまとご一緒する活動では、その意向を受け止め、理解を深め、企画を立案いたします。案件ごとに最適なプロジェクトチームを組み、自治体や保存会をその案件に相応しいかたちでお手伝いいたします。とくに文化遺産の総合的活用プログラムの立案と運営に、学際的な連携で対応できるのがわたしたちの特長です。
縁あって事務所を置く東京神田の鍛冶町は、江戸開府以来の土地ですが、都市といえども過疎化少子化は避けられず出身者が戻って祭を支えるという現実もあります。各地の方々の痛みをわが痛みとして、貴重な文化財を後世に遺すために、伝承者や自治体の方々と共に考え共に歩み共に働いてまいります。

一般社団法人 文化財共働
代表 中藪 規正
理事 阿部 武司  大谷津 早苗  坂本 要  田中 宣一  針谷 武文  茂木 栄  山路 興造

栂尾の臼太鼓おどり

椎葉村の「臼太鼓おどり」映像記録作成に監修として協力しました。
(4Kでご覧いただけます。)

代表 中藪 規正の写真

代表 中藪 規正

旧正月の年祝い

旧暦の正月は愛知県北設楽郡東栄町布川の天王八王神社に伺い、国から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されている『設楽のシカウチ行事』のひとつ「布川のシカウチ神事」を拝見しました。東栄町教育委員会の記録作成事業への調査協力です。 住民に酉年がいなかったので恐縮しながら年男役をつとめ、神前で「年の始めの年男、一の宮に参って候」と三回唱えました。よい年祝いになりました。
いただき物は、地元産の米を太夫が山奥で採った若水で炊いた「御供(ごく)」、前日の歳暮祭(せいぼまつり)に奉納され雌シカの腹に入れていた「オシロ餅」、大豆大の小石を花祭の御幣の紙に包みさらにシカの材料に使った青木の葉に包んで鎌のかたちの柳の小枝を添えた「鍬形」、でした。家に持ち帰り恵比寿様に供えるのだそうです。

20170201